築二十五年の中古マンションを購入し、自分たちらしい空間にするためのフルリノベーションを決意したあの日から、私たちの長いリフォーム期間という旅が始まりました。共働きの私たちにとって、三ヶ月という長期間にわたる工事をどのように乗り切るかは大きな課題でした。部分的な修繕ではなく、床も壁も全て取り払うスケルトンリフォームだったため、私たちは近所の短期賃貸マンションを借りて仮住まいをすることにしました。リフォーム期間の第一歩は、膨大な荷物の整理と引っ越しでした。仮住まいのスペースは限られているため、必要最小限の物だけを持って移動し、残りはトランクルームに預けるという二段構えの準備には、工事が始まる前から体力を使い果たしそうになりました。いよいよ解体工事が始まると、週末ごとに現場を訪れるのが私たちのルーティンとなりました。真っ新になった部屋のコンクリートの塊を見て、本当にここが温かい家になるのかと不安になったこともありましたが、少しずつ木枠が組まれ、配線が張り巡らされていく様子を見るのは、何物にも代えがたいワクワクする体験でした。リフォーム期間の中盤、大きなトラブルにも見舞われました。床を剥がした後に、想定していたよりも床下の高さが足りないことが判明し、予定していた遮音材の種類を変更しなければならなくなったのです。この調整のために工事が十日間ほどストップし、当初の引き渡し予定日が延びることになりました。仮住まいの契約延長や、新居に合わせて注文していた家具の配送日の変更など、事務的な作業に追われ、リフォーム期間の厳しさを痛感しました。しかし、施工会社の担当者や職人さんたちが、限られた時間の中で最善を尽くしてくれる姿を見て、私たちはこの家を信頼して任せることができました。工事が終わる直前の二週間は、キッチンやタイルが次々と設置され、毎日が変化の連続でした。最終的に、仮住まいを含めた約百日間のリフォーム期間を経て、私たちは理想の住まいに戻ることができました。真っ白な壁と木の香りが漂う新しいリビングに足を踏み入れた瞬間の感動は、それまでの不便や苦労を全て吹き飛ばしてくれるほどのものでした。長いと感じていたリフォーム期間も、完成してみれば一つひとつの工程が愛おしく思えます。家を作るという過程を自分たちの目で追い続けた三ヶ月間は、これからの生活に対する愛着をより深いものにしてくれました。