お風呂リフォームの計画で、最も心が躍るプロセスが「ユニットバス選び」です。各メーカーのカタログを眺めながら、新しいお風呂での快適な暮らしを想像するのは、至福の時間でしょう。しかし、その選択肢の多さゆえに、「どれを選べば良いのか分からない」と迷ってしまう方も少なくありません。後悔しないユニットバス選びのために、押さえておくべきポイントを解説します。まず、主要な「メーカー」の特徴を知ることから始めましょう。例えば、「TOTO」は「ほっカラリ床」に代表されるように、清掃性や使い心地の良さを追求した機能が魅力です。一方、「LIXIL」はデザイン性が高く、高級感のある空間を演出する製品が豊富です。「Panasonic」は、美容や健康を意識した「酸素美泡湯」などの独自機能や、照明計画に強みを持ちます。それぞれのメーカーのショールームに足を運び、実物に触れて比較検討するのが最も良い方法です。次に、今の暮らしの不満を解決してくれる「機能」を選ぶことです。「冬場のお風呂が寒い」なら、浴槽も床も壁も暖かい「まるごと保温」や「浴室暖房乾燥機」は必須です。「掃除の手間を減らしたい」なら、水垢がつきにくい浴槽や、排水溝のゴミがまとまりやすい機能は見逃せません。「光熱費を節約したい」なら、お湯が冷めにくい「高断熱浴槽」や「節水シャワー」が効果的です。全ての機能をつける必要はありません。自分たちのライフスタイルに本当に必要な機能を見極めることが大切です。そして、最後に「デザイン」です。壁パネルの色は、空間の印象を大きく左右します。小さなサンプルで見るのと、広い面積で見るのとでは印象が異なるため、できるだけ大きなパネルで確認しましょう。一般的に、明るい色は広く清潔に見え、暗い色は高級感を演出しますが、水垢が目立ちやすいという側面もあります。浴槽の形(足を伸ばせるワイドタイプか、節水効果のあるラウンドタイプか)や、照明の色(リラックスできる電球色か、清潔感のある昼白色か)など、細部までこだわって、あなただけの理想のバスルームを完成させてください。