念願かなって畳部屋をフローリングにリフォームしたら、次はその新しい空間にぴったりのインテリアを考えるという、最も楽しい時間が待っています。フローリング化した部屋は、そのままでも開放的で素敵ですが、家具や照明、ファブリックの選び方一つで、その魅力は何倍にも膨らみます。まず、基本的な考え方として、フローリングの色合いと家具のテイストを合わせることが、統一感のあるお洒落な空間を作るための近道です。例えば、明るいナチュラル系のフローリングには、同じく白木やアッシュ材を使った北欧スタイルの家具がよく似合います。シンプルなデザインのソファに、カラフルなクッションやラグでアクセントを加えると、温かみのある居心地の良い空間になります。一方、ダークブラウンなどの落ち着いた色合いのフローリングには、ウォールナット材を使ったミッドセンチュリースタイルの家具や、レザーソファなどを合わせると、重厚感のあるシックでモダンな雰囲気を演出できます。床の色が濃い分、壁や天井、カーテンなどを白やアイボリーといった明るい色でまとめると、部屋が暗くなりすぎず、バランスの取れた空間になります。照明計画も、部屋の印象を大きく左右する重要な要素です。天井に一つだけ照明を設置するのではなく、ペンダントライトやフロアランプ、間接照明などを複数組み合わせる「多灯照明」を取り入れると、空間に陰影と奥行きが生まれます。夜、メインの照明を消して、間接照明だけで過ごす時間は、フローリングの美しい木目を際立たせ、非常にリラックスした雰囲気を作り出してくれます。また、フローリングは足元が冷たく感じられることもあるため、デザイン性の高いラグを一枚敷くのもおすすめです。ラグは、空間のゾーニング(区切り)の役割も果たし、インテリアのアクセントとしても効果的です。畳部屋だった頃の面影を残したいなら、あえてローソファや座椅子、ちゃぶ台などを置き、和モダンスタイルを楽しむのも素敵です。新しいフローリングの床をキャンバスに見立て、自由な発想で自分だけの理想の空間を描いてみてください。
フローリング化した部屋に合うインテリア