長年放置していたリビングの網戸が破れてしまい、小さな羽虫が侵入してくるようになったため、私は意を決して人生初の網戸張り替えに挑戦することにしました。当初は難しそうなイメージがありましたが、ホームセンターで専用の道具がセットになった「張り替えキット」を見つけ、これなら自分でもできるかもしれないと勇気が湧きました。購入したのは、新しい防虫ネット、網押さえゴム、専用ローラー、ネットを固定するクリップ、そして仕上げ用の専用カッターです。作業を開始してまず驚いたのは、専用ローラーの使い心地です。古いゴムを溝から引き抜いた後、新しいネットを枠の上に広げ、四隅をクリップで固定します。そして、ネットの上からゴムを溝に当て、ローラーを転がすと、グイグイとゴムが溝に吸い込まれていく感覚は、まるでパズルがはまっていくような快感でした。この時、クリップでネットを強めに引っ張りながら固定しておかないと、中央部分が弛んでしまうという失敗を一度経験しましたが、クリップを多めに使ってテンションを調整することで解決できました。道具選びで迷ったのがゴムの太さでしたが、事前に古いゴムの切れ端を測っておいたおかげで、ぴったり合うサイズを迷わず選べました。最も緊張したのは最後のカット作業です。普通のカッターでは枠を傷つけてしまいそうでしたが、購入した専用カッターはガイドが溝に沿うようになっており、力を入れずともスルスルと網が切れていく様子は感動的でした。出来上がった網戸を窓にはめてみると、まるで新品に交換したかのような透明感があり、風通しも劇的に良くなりました。かかった費用は道具代を含めても二千円程度で、業者に頼む場合の数分の一で済みました。自分で行うリフォームは、適切な道具さえあれば初心者でも十分に満足のいく結果が得られることを実感しました。これからは、網戸に少しの穴が開いても慌てることなく、自慢の道具セットを取り出してスマートに修理できそうです。今回の経験を通じて、住まいを自分の手でメンテナンスする楽しさと、専用道具の持つ力の大きさを改めて学ぶことができました。