夏を迎える前の準備として欠かせない網戸の張り替え作業を、業者に依頼せず自らの手で完璧に仕上げるためには、まず適切な道具を揃えることから始まります。張り替えに必要な基本の道具セットは、網戸専用のネット、網押さえゴム、押し出し用のローラー、そして専用のカッターと仮止め用のクリップの五点です。これらはホームセンターの網戸コーナーで簡単に入手できますが、それぞれの選び方には重要なポイントがあります。まず主役となるネットですが、一般的には十八メッシュから二十四メッシュ程度の細かさが主流です。数字が大きくなるほど網目が細かくなり、小さな虫の侵入を防げますが、その分通気性がわずかに低下するため、住環境に合わせて選択してください。次に最も注意すべきなのが網押さえゴムの太さです。サッシの溝の幅は住宅によって異なり、三・五ミリメートルから六・八ミリメートルまで数種類存在します。もし太すぎるゴムを選んでしまうと溝に入らず、逆に細すぎるとネットがすぐに外れてしまうため、古いゴムを数センチメートル切り取って店頭に持参し、同じ太さを購入するのが最も確実な方法です。作業効率を劇的に高めるのが網戸専用ローラーです。このローラーを使ってゴムを溝に押し込んでいくのですが、最近では先端が細くなっているタイプや、ゴムの太さに合わせて使い分けられる交換式のものも販売されています。初心者が最も失敗しやすいのがネットの弛みですが、これを防ぐために必須なのが専用のクリップです。洗濯バサミでも代用可能と思われがちですが、網戸専用のクリップは保持力が強く、フレームを傷つけない設計になっているため、最低でも四箇所分を揃えておくことで、一人でもピンと張った美しい仕上がりを実現できます。最後に、余ったネットを切り取るカッターは、一般的な事務用よりも網戸専用のものがお勧めです。サッシの角に沿って滑らせるだけで、フレームを傷つけずに余分な網を綺麗にカットできるガイド付きのタイプを選べば、プロのような美しい見た目になります。