夏場の快適な換気には網戸が欠かせませんが、網戸の左側に隙間ができてしまい、そこから虫が侵入してくるというお悩みはありませんか。特に、引違い窓の場合、左側の網戸と窓枠の間に隙間が生じやすい傾向にあります。この小さな隙間が、実は多くの虫にとって格好の侵入経路となっているのです。しかし、専門業者に依頼する前に、ご自身で簡単にできる隙間対策がいくつか存在します。まず、最も手軽な対策として挙げられるのが、隙間テープの活用です。ホームセンターや百円ショップで手に入る隙間テープは、様々な厚みや素材のものがあります。網戸のレールの溝や、窓枠との接触部分に隙間テープを貼ることで、物理的に隙間を塞ぐことができます。ポイントは、網戸を閉めたときにテープがしっかりと密着するように、適切な厚みのものを選ぶことです。薄すぎると効果が薄く、厚すぎると網戸の開閉がしにくくなるため、いくつか試してみてベストなものを見つけるのが良いでしょう。また、テープの色を窓枠や網戸の色に合わせると、目立たずにきれいに仕上がります。次に、網戸の調整で隙間を改善する方法です。網戸には、高さや左右の位置を微調整できるアジャスターが取り付けられていることがあります。ドライバー一本で簡単に操作できるタイプが多いので、網戸をレールから外して裏側を確認してみましょう。アジャスターを調整することで、網戸が窓枠にしっかり密着するように位置を修正できる場合があります。特に、網戸がわずかに傾いているために隙間ができている場合などは、この調整で大きく改善される可能性があります。ただし、無理な調整は網戸の破損につながる可能性もあるため、説明書を確認しながら慎重に行ってください。さらに、網戸の「ゆがみ」が原因で隙間ができている可能性も考慮しましょう。長年の使用や強い風圧などで、網戸のフレーム自体がわずかにゆがんでしまうことがあります。この場合は、網戸フレームの対角線を測り、長さが異なるようであればゆがみが生じている証拠です。軽度のゆがみであれば、フレームの角を軽く叩いて修正できる場合もありますが、無理に力を加えるとさらに変形させてしまう恐れがあるため注意が必要です。もし、フレームのゆがみが大きい場合は、網戸自体の交換も視野に入れる必要があるかもしれません。